山寺は、その名のとおり山の上にそびえ建つ、天台宗のお寺で、正式には『立石寺(りっしゃくじ)』といいます。
頂上には『奥之院』と呼ばれるお堂と、その隣には大仏殿があり、そこで参拝するには、なんと1,015段の石段を登らなければなりません。
それでも、山寺の持つパワーを授かろうと、たくさんの参拝者が訪れます。
そんな山寺の魅力とご利益について紹介したいと思います。
山寺のご利益
山寺は、悪縁を切ってくれるお寺として有名で、石段を登っていくと、途中に様々な支院やお堂が建っています。
そのひとつひとつは、ご利益が異なりますが、この立石寺がある山全体が、運気を上げてくれるパワースポットとなっているのです。
山寺のアクセス
車の場合
- 山形県天道市内より約15分
- JR山形駅より約30分
参道周辺に有料駐車場があり、500円/日の所が多いです
電車の場合
JR仙山線『山寺駅』より徒歩約7分
山寺に行った人の口コミ
良い口コミ
- 紅葉の時期に行きました。途中から見える景色がとてもきれいでした。
- 石段は登りませんでしたが、参道沿いにあるお土産物屋さんがいろいろあって楽しかったです。
- 頂上に着いた時には、足がガクガクしましたが、それを忘れてしまうくらい景色が素晴らしかった。
- 子供やお年寄りでも登れます
- 降りた付近にあるソフトクリームがおいしい
- 石段の途中で猫に会い、癒されました^^
- 登るのは大変でしたが、展望台からの景色は最高でした!
- 登る途中途中に名所があり、飽きずに登れました
悪い口コミ
- 混んでいて、通路が狭く、登る人と下りる人ですれ違うのが大変だった。
- 山の中のあるお寺なので、登っていく石段の脇に野生の蛇が普通にいて怖かった。
役に立つ口コミ
- 長時間石段をのぼるので、足腰に自信が無い方は、登山用の杖があると便利です。
- 夏、暑い時期に行かれる方は、水分補給ができるものと汗拭き用のタオルを持参したほうが良いです。
約1,000段もの石段を登って行くのは大変ですが、そこから見る景色は最高で、それだけでもご利益が得られた気分になります!
山寺に行ってきた感想
石段が登り始めるとすぐに、山門があり、そこで拝観料(大人300円、中学生200円、4歳以上の子供100円)を支払います。
その山門から先は、お手洗いが無いので山門前にあるトイレで用を済ませてから登り始めました。
石段をひたすら登るだけなのですが、森林の中にある石段は、そこを歩くだけでも心が清々しい気持ちになり、すれ違う参拝者同士の「こんにちは!」という挨拶の声がとても素敵であたたかい気持ちになれました。
その昔、松尾芭蕉がこの山寺を訪れた際に、『閑(しづ)かさや岩にしみ入る蝉の声』という名句を残したことで知られており、境内には松尾芭蕉の像や句碑などが建っていました。
私が山寺に行ったのは真夏でしたので、まさに芭蕉が残した句のイメージそのもの雰囲気があじわえ、蝉の声からもパワーをもらえた気がしました。
一番上にある奥之院の手前にある、『五大堂』には、立石寺を開いた慈覚大師の尊像が納められていて、そこにある展望台からは、心が洗われるような素晴らしい山々の景色が望めました。
そこは、絶好のフォトジェニックスポットになっているので、是非カメラを持っていくことをおすすめしたいと思います。
日頃運動不足だったせいか、奥之院に着く頃には、足がパンパンになりましたが、石段を登っている間は、無心になっていて、煩悩が1つ1つ消されていくような、そんな感覚になりました。
悪縁を絶つご利益があるということですが、むしろ良いご縁に恵まれそうな、気持ちのよい雰囲気で、良い汗もかくことができました。
山寺にこれから行く人へのアドバイス
元気なお子様や若い人なら、休憩無しで奥之院まで行けるかも知れませんが、そうでない人は結構体力がいると思います。
途中、ベンチなどの休憩スポットがあるので、軽食やドリンクを持参していくのが良いでしょう。
石段が1,000段以上あるので、もちろんスニーカーで行く事をおすすめします。
そして、『山寺』という名前からもわかる様に、山の中を歩きますので、虫除けスプレーや、長袖長ズボンを履くなど、虫対策も万全にしていった方が良いです。
汗もかきますから、タオルなどもあると良いですね!
山寺のうんちく
そもそも、この1,015段もある石段をは、修行のためにあり、登ることで煩悩が消されていくと言われています。
石段の途中には、険しい形の崖があり、そこには長い年月をかけて風雨が岩場を削って造りだした阿弥陀像があります。
修行者以外は立ち入りを禁止されていますが、そこから発せられる厳かな雰囲気は、そこがパワースポットである事を示してくれています。
山門から始まり、奥之院にたどりつくまでに、様々なお堂や聖地を巡るわけですが、悪縁を切るよりも、学業や健康長寿のご利益がたくさん得られるスポットなのです。
さいごに
ゆっくりと登る時間が無い、もしくは足腰が悪く石段を登れなくても、石段入り口から山門にかけて、根元中堂や日枝神社、宝物殿、松尾芭蕉像などがあり、ちょっとした散策をすることができます。
参拝せずとも、芭蕉の句『閑(しづ)かさや岩にしみ入る蝉の声』の世界観を楽しんで、山寺の森林から発せられるパワーを感じる、それだけでもご利益がありそうですね!